発酵は、自然と自分と繋がる道
「麹とくらしと台所」という場所
-麹を通して、「食べることの大切さ、食べることの楽しさ」を届けたい―
「麹とくらしと台所」は、食べることに向き合うきっかけを作る場です。
古くからある麹文化を見直し、自分で作って食べることの楽しみを広げ、自然と身体が整う経験を一人でも多くの方と共有していけたらと
思っています。そして、健やかな食卓と、そこから繋がる豊かな人生を次の世代へも繋げていくことが目標です。
-麹を通して、自分や自然と繋がるー
麹に触れ、先人の知恵、自然の営みを知ることは、私たちの根底に流れる感性や感覚を思い出させてくれます。
それは、自分自身を知り、そして繋がるきっかけになります。私自身、麹を学ぶことは、その土地の歴史、食、文化だけでなく、
これからの暮らしや生き方を考えるきっかけにもなりました。
また発酵の世界は、私たち人間が主役ではなく、自然や微生物とともに生きる世界です。麹菌という微生物を通して、
私たちの命の循環の中心には、小さな小さな微生物たちが存在していることも体感できるでしょう。
「麹とくらしと台所」という場所は、当たり前だけれど大切なことを忘れず、気づける場に少しづつ育てていけたら良いなと思っています。
メッセージ
【プロフィール】
わたなべ あきほ Watanabe Akiho
薬剤師/麹の学校認定講師
発酵とは
発酵という世界は生物学、生理学、化学など、薬学で学んできた内容ととても親和性があります。
これは、私が麹の世界に魅了されたきっかけのひとつでもあります。
そんな視点から麹や発酵の世界をお届けできたらと思っています。
私が行っていること
□麹作り教室
□麹料理教室
□オリジナル麹商品の製造
□子供たちのための麹絵本(作成中)
親子麹教室、麹と食の講演会などにも
取り組んでおります。
麹について
麹とは、穀物などに麹菌というカビを繁殖させたものです。
私たちが認識している一般的なカビとは違い、食べ物の保存性や栄養価を高めたり、体に良い作用をもたらしてくれたり。麹は私たち先人により、昔から大切に育まれてきた、食べるための知恵です。そして、麹は和食に欠かせないものです。
「麹を知ることは、微生物を知ること」
日本人の暮らしに根付いている、素晴らしい麹文化は、私たちは菌と共に生きているという感覚も教えてくれます。
麹和食について
和食の良さは何だと思いますか?和食は素材を生かした料理だということです。主役は素材。それを引き立てる、醤油、味噌、酒、味醂、酢といった和食に使われる調味料、そして鰹節や昆布、煮干し、干し椎茸などの乾物を使ったお出汁。そしてこれに加えて、家庭の自宅で簡単に作ることの出来る塩麹、甘酒、醤などの麹を使った発酵調味料を使うことで、小さな子どもから大人まで、やさしいけれど、心身ともに満足感のある食事作りが叶います。これを私は「麹和食」と呼んでいます。
このような食事は本来の味覚を取り戻し、心身のちょっとした変化にも気付きやすい感覚を養うことにも繋がります。
そんな食卓の先に、健やかな身体が自然とついてくる、そう実感しています。